kick the base

Houdiniと、CG技術と、日々のこと。

3DCG勉強会を主催して -3DCG Meetupとは

ぼくが主催させていただいている3DCG制作者による情報交換&スキルアップ促進の為の勉強会、3DCG Meetup(以下3DMUと略)も発足から2年が経ちました。

募集人数20名から始まった小さな勉強会でしたが、現在では80人の規模を集めるようになり、そのチケットも1日で満員になる勉強会へと成長しました。

ぼく個人のブログも作ったことですので、勉強会への思いと活動について書いていきたいと思います。

3DMUが大切にしていること

発足から現在に至るまで、変わらないでいたいと思っていることを書いていきます。

3DCGの技術は様々な分野の知識で成り立っていて、それぞれが非常に深い世界です。それぞれの分野に絞っても勉強会を運営していくことはできると思いますし、むしろその方が明確なコンセプトを打ち出しやすく、集客も容易でしょう。参加者の皆様からも「もっと一分野に特化した勉強会にしてほしい」そのようなご要望をいただくこともあります。

しかし、3DMUでは意図的に複数の分野のセッションを混在させることを念頭に毎回の構成を練っています。

これは何故かと言うと、下記理由によるものです。

  • 様々な技能を持った人たちが集まり、各登壇者が他のセッションを意識し、化学反応が起こる場としたい
  • 各分野のカテゴライズを取り払うことで、各カテゴリーの区分けに明るくない学生さんや他分野の方々が参加しやすいようにしたい
  • 本編であるセッションそのものが大切なのはもちろんのこと、色々なスキルセットの方と出会い、これから先ずっと続く学びの起点として欲しい

これらを少し掘り下げて書いていきます。

図書館のような存在でありたい

オンラインショッピングは便利ですし、各サービスのサジェストも優秀です。

「この本を買った人はこちらの本も買っています」

近しい分野の本をおすすめしてくれて、探す手間が省けます。

しかし目的の本を探しに行った時、ふと目にとまった書籍が人生を変える。そんなことが起こるのが図書館(もちろん書店でもよいのですが)なのではないでしょうか。

目的のセッションとは別の登壇に大きく心揺さぶられ、想像を超える学びを得られるような。そんな勉強会にしたい。

そういう思いを込めてぼくは「図書館」という言葉をよく使います。

これから先、回によってはコンセプティブな「◯◯祭」や「◯◯特集」などもやっていくかもしれませんが、基本的には様々な分野の話題を同時にあつかう勉強会としていきたい。そう思っています。

「人」と会おう

動画配信のご要望をいただくこともありますが、いくつかの理由で採用しない方針です。その最も大きな理由として人と人とが実際に会う場所にしたいというものがあげられます。

ありがたいことに、本勉強会を通して知り合った方々がビジネスパートナーになったり、友人になったりと様々な連鎖が起きています。

本勉強会は学びの始まりに過ぎません。登壇者はもとより参加者の皆さんと親交を深め、よき友達、よきライバル、良き目標、良き師と出会ってください。

そのために勉強会終了後に懇親会をご用意しています。気持ちばかりのお食事ですが、得られるのはそこでの人と人との繋がりです。お時間が許す方はぜひ懇親会までご参加ください。

関わっていただいた皆さんの今後のご活躍の中に、3DMUが少しでも良い影響を与えることができたらこれにまさる喜びはありません。

セミナーではなく勉強会

これは言葉のあやなので、皆さんがどのような呼び方をしていただいてもよいのですが、ぼくは一貫して3DMUを「勉強会」と呼んでいます。

これは先生が皆に教えるというスタンスではなく登壇者も参加者も等しい立ち位置、目線で学んでいくという考え方をしているからです。

登壇者がスペシャリストである必要は全くなく、どなたでもお話をいただきたい。そう思っています。セッション中に「ここわからないんだけどいい方法ないですか?」という質問を挟んでもいい。参加者の誰かが答えてくれるかもしれません。

間違った内容があればつど修正していけばいい。そのための勉強会です。

登壇希望の方はぜひお気軽に下記までご連絡ください。

@kickbase | Twitter

Twitterベースではじまったコミュニティなので連絡手段が主にTwitterになっているのはご了承ください

これからの歩み

毎回新しい学びがあり、運営としても一参加者としても刺激をもらい続けている当勉強会ですが、課題もあります。現在考えていることを記載しておきます。

キャパシティが限界に達しつつある

充実したセッション内容、登壇者・参加者の熱意、業界をリードする技術系情報ブログ3D人-3dnchu-さまに記事を記載していただいた事などが相まって募集を知った頃にはすでに枠が埋まっていたというケースが多く見られます。

直近の第10回などは16時間で満席になってしまいました。

これは大変ありがたい話なのでが、参加者希望者が過不足なく参加できる仕組みを作る必要に迫られています。

今後100名以上の規模を目指していきますので、会場提供していただける企業様も引き続き募集しています。

DM、メンションどちらでも良いのでぼくのTwitterIDまでご連絡いただけますと幸いです。

@kickbase | Twitter

初参加のハードルを下げたい

非常に熱量の高い勉強会ですので、リピーターが多いのも当勉強会の特徴のひとつです。とてもありがたいことなので運営としてはぜひひき続き参加していただきたいと思っています。

それとは別の側面から、初参加の方々もより気楽にジョインできる雰囲気も大切にしたいと考えています。 現状では「初心者向けセッションをひとつは用意する」ことや「心理的障壁の少ない言葉を選び募集ツイートを行う」などの対策を行っていますが、抜本的な解決には至っていません。

募集媒体の多様化やキャパシティの拡充など、まだまだできることは多いと思っています。

運用コストと運営メンバー

現在ぼくとライオン(@lion_man44)さんをメインに、ボランティアのお友達(スタッフ)で運営していますが、ぼく以外は3D業界の人たちではなく、好意に甘えさせていただいている状態です。

個々人の負担を下げつつ、安定して開催できるよう対策を講じる必要があります。

次回開催予定

直近で開催予定の勉強会です。次回の予定は現在未定です。

アーカイブ

過去開催した勉強会のアーカイブです。3DMUの軌跡を随時アップデートしていこうと思います。

最後に

  • 勉強会に参加するのは初めてだから心配。
  • まだまだ初心者(学生)だからプロの人達と一緒に話をするのはちょっとこわい。
  • 登壇してみたいけどそんなレベルじゃないし。

様々な不安があるかもしれません。しかし、何事にも踏み出した人こそに未来はやってきます。

3DMUでお会いしましょう!