kick the base

Houdiniと、CG技術と、日々のこと。

Houdini: それCleanSOPでできるよ

もうアドベントカレンダーの季節とか嘘でしょう…?(N回目の記憶喪失)

気を取り直して皆さんいかがお過ごしでしょう。

今年もおかげさまでゲーム・ノンゲームを問わず難度の高いプロジェクトに参画させていただくことが多く、日々充実した毎日を送っていますが、技術発信の頻度が落ちてしまっているのがアレですね。反省。

というわけで今回はApprenticeの方が空いていたのでもう一本記事を書きました。むちゃくちゃライトな記事ですので初学者の皆さんにも優しい内容となっています。

本記事はHoudini Apprentice アドベントカレンダー2023 13日目の記事です。

目次

環境

  • Windows10
  • Houdini 19.5.640

※ 今回はすごくシンプルなシーンなので配布はなしです

本編

グループとアトリビュート、両方消したいなってこと、よくありますよね。

FileSOPでデータを読み込んだとき、ゲームエンジンからデータを渡されたとき、一回データをきれいにしたいとき、メッシュ書き出し前のクリアランスとして。

今回は最上流にPig Headを用意しました。このジオメトリをただの形状だけのデータにしたい。というオーダーです。

つまりプリミティブアトリビュートのshop_materialpath、プリミティブグループ(PigEyesPigFacePigNeckPigThroat)、バーテックスアトリビュートのuvを全部消そう。というわけです。

オリジナルのデータ

そんなとき、Attribute DeleteSOPとGroup DeleteSOPを接続している方も多いと思います。

Attribute DeleteSOPを接続

Attribute Deleteを使用

Group DeleteSOPを接続

Group Deleteを使用

もちろんこれは正しい処理ですが、実はそれCleanSOPひとつでできるんですよね。

CleanSOPひとつで代用

CleanSOPで代用

CleanSOPのデフォルトではオフになっているRemove AttribsRemove Groupsのチェックを外すと「アトリビュートの削除」と「グループの削除」を実行してくれます。

もちろんAttribute DeleteSOPとGroup DeleteSOPのふたつと同様、ワイルドカードを使用して除外も指定できるので、uvだけは残しておきたい、なども簡単に実現できます。今回の例だとRemove Attribs* ^uvと書けばOKですね。

CleanSOPはその名の通り「ジオメトリの状態をクリーンにしてくれる」ノードなので、機能としても自然ですね。

この簡単なTipsを使って、エコできれいなネットワークを作成する一助としていただければ幸いです。

ではでは。