忙しさにかまけてブログを放置しておりました。めんたいこです。皆さんいかがお過ごしでしょう。私の方はと言うと、このたびCGWORLD様にて開催されるHoudiniアドバンスコースの末席に控えさせていただくことになりました。
ツール制作とプロシージャルワークフロー ~UI/UXを意識した使いやすいツールを作る方法を学ぶ~と題したこの講義をどのような意図でモチーフ選定・講義内容の設計をしたのか。またどういうターゲット層に向けたものなのかを記しておきます。
いわゆるポエムなので生暖かい目でご一読いただけると嬉しいです。
ちなみに僕がチューターや講義をする際の普遍的なテーマのお話でもあります。
目次
学びとは - 分数のわり算について -
分数のわり算は分母と分子を逆にしてかけ算にすると値が求められます。
小学校の頃そう教わりましたね*1。この手法に関して「テクニックとしてそういうものなのだとすぐに使い始められる」ひとと「なんでそうなるのか分からず手が止まってしまう」ひとに大別できるのではと思います。僕は後者でした。
僕が教材を作るとき、その視線の先には常に後者がいます。「ちゃんと自分で咀嚼して、理解できること」それが一番大切です。そしてその一連の工程を追体験できるような課題をチョイスしているつもりです。*2
「問題を解く」「問題が解ければいい」から「問題を考える」「問題を説明するための問題をつくる」
これを常に大切にしています。
なぜこの「本質的な理解」が重要かというと、テクニック(How)だけを集積してもスケールしないんですよね。実務においては「あっ、これ進研ゼミでやったところだ!」みたいに直接的にほぼ一緒のケースなんていうのにはお目にかかれません。
現場で起こっている問題・課題はもっと複雑で巨大なのです。
そこではしっかりとした「理解」(なぜその手法をとるのか。Why)のみが役に立ちます。「理解」に到達するまでは時間がかかりますが、それこそがあなたの武器となり財産となる。そう信じています。
そして本講義では複雑な課題を細かく分割し、小さいサイクルで解決していくという工程を追体験していただけるよう工夫しています。
なにごとも「困難は分割せよ」です。
受講者に向けて
僕の講座は相対的に見て難易度は低めなのではと思います(多分)。
上述の通り講義の主眼の関係上「明日から使えるグッとくる表現」みたいなものもあまりご用意がありません。
ただし業務に使える小さめなTipsもできるだけ多く入れました
色々なチュートリアルに触れ、これから業務にHoudiniを導入していくぞ!くらいのレベルの方々に刺さってくれると嬉しいと思っています。(もちろん様々なレベルでちょっとでも役に立ったというところがあれば嬉しい)
分数の割り算についての補足
- 分母を1にする
- 単位量を求める
- 分母をそろえる
ぱっと思いつくかぎり上記の方法があります。ご興味がある方は調べてみてはいかがでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このポエム(怪文書とも言う)が当日のモチベーションアップに少しでもつながれば幸いです。
Houdiniの魅力は語り尽くせぬほどあります。私のセッションがその一面でもお伝えできればと願い、筆を置くこととします。
では、9/17(土) 13:00~14:30にお会いしましょう。